こんにちは。代表の笹山です。
忙しさのあまりしばらくブログ投稿が途絶えていましたが、
徐々にペースを復活していきますので、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
今回は日本企業の住宅建材メーカー様からのご依頼で、
遠くヨーロッパの地に飛び、ドイツの首都ベルリンの住宅地でロケハンをしてきました。
今回のロケハン内容は、
「外壁やエクステリアなどのCG合成用住宅を探す」ということで、
ようやく見当がつき、現在交渉中です。
ヨーロッパの住宅と言えば、
昔ながらのレンガや石造りのアパートやヨーロッパ調の住宅のイメージが強いですが、
実際は近年急速な都市化とともに、現代建築の建物や住宅も多くみられて、
「モダン」な住宅もよく見かけます。
ドイツでは、第二次世界大戦前に建てられた建物を「アルトバウ」、
大戦後に建てられた建物を「ノイバウ」と呼ばれていて、
それぞれ「アルト」は英語でいう「old」、「ノイ」は「new」を意味します。
アルトバウの天井は5メートル以上にも達するものが多く、
内装も凝った作りの装飾が施されているのが特徴的です。
これに対し、ノイバウは2〜3階建てのものが多く、
その建物に同じ数、同じ形の窓やベランダが並んでおり、
作りも四角形の形状のシンプルな構造なので、
日本のマンションや集合住宅のイメージに近いです。
また、ドイツでは日本と違って古い家ほど人気があり、
築浅物件に比べ、家賃はやや高く設定されているようです。
ただ、古いといっても、きちんと人が住み続けられるように
時代に合わせてリノベーションされているので、
住宅としての機能は充足していて古い家でも安心して住めると聞きます。
ヨーロッパの中では働き者と言われているドイツ人にとっては、
天井が高く、開放的な空間でのびのびとゆったり過ごせる住宅の方が
人気があるのかもしれません。
そして、ベルリンには「モダニズム集合住宅群」という
世界遺産になっている住宅があります。
「モダン」といっても、1920~1930年代の集合住宅が多く、
日本の時代でいうと、丁度大正から昭和へ元号が変わる頃です。
そう考えると「どちらかというとレトロなのでは」と思ってしまうのですが、
実際の建物を見てみると、
「ここ数年以内に建てられた住宅だ」と言われても違和感がないほど、
外観・内観ともにお洒落で、同じヨーロッパでもスペインやフランス、
北欧とはまた違ったドイツ独特のデザインが楽しめる建物だと感じました。
また、この世界遺産では、今もそこで暮らす人が多くおられて、
この地で暮らすことを誇りに思い、大切にしているのだろうと感じました。
モダニズム集合住宅群は、
「後に、世界の集合住宅の様式にも影響を及ぼした」
とも言われているようです。
確かに、どことなく日本の団地に雰囲気が似ているなぁと感じていたので、
もしかしたら日本の集合住宅へもここの影響があったのかもしれません。
今回のロケハンでは、綺麗な建物に歴史を感じ、
時代を経ても「今あるものを大切にする」ヨーロッパの方々の想いが伝わって来ました。
やはり日本だけではかもし出せないヨーロッパの本場の雰囲気は
様々な分野の撮影に最適な場所です。
写真映えするような建物を探す場合など、
広告や作品にオリジナリティを求める時に、様々な面でお助けできると自負しております。
弊社では、
これまでにヨーロッパの多くの地でロケハンをしてきたという強みもありますから
実際にヨーロッパでの撮影に関するトータルコーディネートや、
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